BUT短縮型ドライアイ

目が乾く、不快感があるといった症状があるにもかかわらず、眼科で検査を受けても「ドライアイ」と診断されないケースもあるようです。
これは、角膜上の傷の状態が少ない場合、ドライアイとは診断できないとされてしまうドライアイの診断基準があるからです。

最近の研究では、涙が十分出ている人でもドライアイである可能性があることが分ってきました。それが「BUT短縮型ドライアイ」です。
「BUT短縮型ドライアイ」は、涙液の量には異常がないのに、表面の涙の膜が破壊されるまでの時間(BUT=Break Up Time)が極端に短いのが特徴で、このため目の表面に涙が広がりにくくなり、涙が安定的に目の表面を覆わないため、目がとても乾きやすくなってしまいます。
パソコンなどの作業をすることが多いオフィスワーカーや、コンタクトレンズをつけている比較的年齢の若い方の間では、男女問わずこの新しいタイプの「BUT短縮型ドライアイ」の患者さんが増えています。

「BUT短縮型ドライアイ」かどうかは、「BUT検査」で調べることができます。
「BUT検査」は、フルオレセインという色素を点眼し、まばたきをしないようにして表面の涙の膜が破壊されるまでの時間を測定します。
通常、まばたきの後は、10秒以上涙液層が角膜上に保持されますが、BUT短縮型のドライアイの患者の場合、涙液の分泌量に異常がなくても、すぐに涙液層が破壊されてしまいます。
BUTが5秒以下の場合はドライアイが疑われます。

現代社会は、嫌でも目に負担がかかる環境の中で生活しなければなりません。できることから実践してドライアイの予防に心がけたいものです。

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